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鈴木 香里武すずき かりぶ
1992年3月3日生まれ、うお座。幼少期より魚に親しみ、さかなクンをはじめとする専門家との交流や様々な体験を通して魚の知識を蓄える。荒俣宏氏が主宰する「海あそび塾」の塾長を務め、岸壁幼魚採集家として多くの生き物を観察・記録する。大学院で観賞魚の癒し効果を研究し、フィッシュヒーリングを提唱。トレードマークであるセーラー(水兵)服姿でメディア・イベント出演、執筆活動を行う傍ら、水族館の館内音楽企画など、魚の見せ方に関するプロデュースも行う。近著に『海でギリギリ生き残ったらこうなりました。進化のふしぎがいっぱい! 海のいきもの図鑑』(KADOKAWA)、『わたしたち、海でヘンタイするんです。海のいきもののびっくり生態図鑑』(世界文化社)、『岸壁採集! 漁港で出会える幼魚たち』(ジャムハウス)がある。学習院大学大学院心理学専攻博士前期課程修了。MENSA会員。名前は本名で、名付け親は明石家さんま氏。

タモ網片手に足元の小さなお魚を探し出す、
いわば壮大な金魚すくいとも言える“岸壁採集”。
その記録を、岸壁幼魚採集家・鈴木香里武が
動画図鑑としてアーカイブしていきます。
漁港に広がる「幼魚パラダイス」を、
一緒にのぞいてみませんか?
さぁ、あなたがまだ知らない岸壁採集の世界へ。

1〜3月海藻〜誕生

1月は冷たい水を好む“海藻”が育ち始める季節。漁港の海藻を隠れ家にして、魚たちも元気に育ちます。プランクトンが大繁殖する3月になると、さまざまな稚魚たちが“誕生”し、海面をにぎわせます。

  • イダテンカジカ

    イダテンカジカ

    透き通るような黄緑色は、アオサなどの海藻に紛れるための保護色。

  • アナハゼ

    アナハゼ

    名前はハゼでも、カジカの仲間。岸壁に溶け込み、大きな口で小魚を飲み込むハンター。

  • トビイトギンポ

    トビイトギンポ

    海藻そっくりな色をして、巻きついて身を隠す春のニョロニョロ幼魚の代表格。

  • ホウボウ

    ホウボウ

    大きな“羽”に3対の”脚”、昆虫のような姿で海底を“歩く”不思議な魚。

  • カゴカキダイ

    カゴカキダイ

    危険立入禁止標識のような縞模様は、目や輪郭を目立たなくするためのデザイン。

  • タカノハダイ

    タカノハダイ

    まるっこいメタリックボディーから、茶色い三角定規体型に変身。

  • ハオコゼ

    ハオコゼ

    リーゼントのような背びれがカッコいい小型カサゴ。しかしそこには毒棘が…

  • ゴンズイ

    ゴンズイ

    ひれに毒棘を備えた海のナマズ。密集した群れで泳ぐことから“ゴンズイ玉”と呼ばれる。

  • メジナ

    メジナ

    1年を通して最も多く出会える漁港の常連。成長すると磯釣りのターゲットに。

  • ボラの仲間

    ボラの仲間

    メタリックな銀色で素早く泳ぐ姿は、海面を転がる水玉のよう。

  • ムラソイ

    ムラソイ

    大きな赤い団扇を両手に広げたようなカサゴの仲間。

  • メバル

    メバル

    大きな目に大きな口。斜め上を向いて流れ藻の下を漂う捕食者。

  • カサゴ

    カサゴ

    絶妙な色と模様で岩に溶け込む岸壁の主。そっくりすぎてうっかり混同してしまう”ウッカリカサゴ”という種も。

  • タカベ

    タカベ

    背中の青とお腹の銀色は、海面上下からの敵の目を惑わせるステルスファッション。

  • トウゴロウイワシ

    トウゴロウイワシ

    漁港の海面にキラキラ輝く大群は、波間の煌めきに見事に紛れる。

  • イソスジエビ

    イソスジエビ

    芸術的な筋模様を全身に纏ったガラス細工のようなエビ。

  • サラサエビ

    サラサエビ

    赤い筋模様を纏い、ロボットダンスのようにカクカク動く夜行性のエビ。

4月ハゼ

4月にとりわけ目につくのが“ハゼ”の仲間。中層を優雅に舞う「遊泳性のハゼ」と岩の上や壁面などに貼り付いて生活する「底生性のハゼ」、生活スタイルの異なる2種類を観察できることが、この季節の醍醐味です。

  • キヌバリ

    キヌバリ

    これぞ日本の美という淡い美しさを纏う遊泳性のハゼ。太平洋と日本海で縞の本数が異なる。

  • チャガラ

    チャガラ

    春の漁港を彩るピンク色の大群。淡い縞模様からひれの隅々まで美を極めている。

  • サツキハゼ

    サツキハゼ

    多くの漁港で出会える小型の遊泳性ハゼ。角度によって目の下が青く輝くのがオシャレ。

  • ミミズハゼの仲間

    ミミズハゼの仲間

    ツンツン泳いではピタッと止まる、不思議な動きが夜の漁港で目立つ汽水域のハゼの稚魚。

  • ハナハゼ

    ハナハゼ

    自然が生んだ繊細なグラデーションに、天女の羽衣のようにたなびく尾びれ。究極のヒーリングフィッシュ。

  • イトマンクロユリハゼ

    イトマンクロユリハゼ

    大きな群れで優雅に泳ぐ美しいハゼ。ひれの繊細なグラデーションにはため息が出る。

  • ドロメ

    ドロメ

    どの季節に行っても出会える、漁港で最も身近な魚のひとつ。成長段階に応じて模様が濃くなっていく。

  • ホシハゼ

    ホシハゼ

    お地味なハゼだと思ったら大間違い。頬に輝く水色の星々をご覧あれ。

  • クモハゼ

    クモハゼ

    雲のような不規則な模様が名前の由来。オスとメスで威圧感が異なるのも魅力。

  • スジハゼ

    スジハゼ

    細い縦縞が几帳面に並ぶ底生のハゼ。青い斑点模様も美しい。

5〜6月移動

季節が春から夏に変わるこの時期の漁港は、冬に浅瀬で暮らしていた魚たちが深場へ向かい、夏の魚たちがやってきます。予想のつかない出会いが魅力の季節。海の環境の変化に合わせた、さまざまな生き物の“移動”を観察できます。

  • ダンゴウオ

    ダンゴウオ

    お腹の吸盤で岩に貼り付き、体を揺らして海藻に化けているつもりだが、全く海藻に見えない激萌えアイドル。

  • タツノオトシゴ

    タツノオトシゴ

    卵が孵化するまでお父さんがお腹の袋で守るイクメン。生まれたばかりでも親と同じ姿をしている。

  • タカクラタツ

    タカクラタツ

    “トサカ”が小さい代わりに、エラのあたりにカギ状の突起があることが特徴のタツノオトシゴ。

  • サギフエ

    サギフエ

    幼少期は波間の煌めきに紛れる銀色ボディーで浅瀬を泳ぎ、成長すると赤くなって深海へ降りるすまし顔の魚。

  • オキエソ

    オキエソ

    夜の漁港をエネルギッシュに泳ぎ回る透明稚魚。透け透けの顔には勢いよく流れる血流が見える。

  • テヅルモヅルの仲間

    テヅルモヅルの仲間

    夜になると漁港の足元まで上がって来る深海のモンスター。モジャモジャな海藻のようだが、クモヒトデの仲間。

  • メリベウミウシの仲間

    メリベウミウシの仲間

    巾着のような巨大な口で獲物を丸のみにする個性的なウミウシ。動きがスローなのでよく逃げられる。

  • コツブムシの仲間

    コツブムシの仲間

    海藻に紛れてひっそり暮らしている海のダンゴムシ。つつくと丸まるが、泳ぎは得意でかなり速い。

  • ウバウオ

    ウバウオ

    カエルのような正面顔がキュート。海藻にくっついて生活するために、腹びれが吸盤のように進化している。

  • イソギンポ

    イソギンポ

    キロキロ動く目に長い“まつ毛”、ポカンと開いた口。海の中で屈指の表情豊かな魚。

  • コケギンポの仲間

    コケギンポの仲間

    フサフサの”まつ毛”が特徴のギンポ。岸壁の穴から顔だけ出している。

  • ベニツケギンポ

    ベニツケギンポ

    岸壁沿いの貝類の間を練り歩くように泳ぐ茶色のギンポ。エラの上に赤い模様があることが名前の由来。

  • カエルアンコウ

    カエルアンコウ

    疑似餌の付いたおでこの“釣り竿”を器用に動かして、魚をおびき寄せて丸のみにする釣りする魚。

  • ベニカエルアンコウ

    ベニカエルアンコウ

    赤い岩に擬態して気配を消して、小魚を釣って食べる。しかしその“釣り竿”はとても小さい。

  • ヒラメ

    ヒラメ

    目が体の左側に寄ることがカレイとの違い。キバの生えた大きな口で魚を捕食する獰猛な砂地のハンター。

  • ホウライヒメジ

    ホウライヒメジ

    味がわかる黄色いヒゲを器用に動かし、砂地のエサを探す。時には他の魚の体をお掃除することも。

  • アオサハギ

    アオサハギ

    限りなくフグに近いぷっくり体型の小型のカワハギ。ぽってりした唇で常にKISS顔なところもセクシー。

  • アミメハギ

    アミメハギ

    漁港で最も多く出会える小型のカワハギ。流されないよう海藻に食いついて眠る姿はとってもキュート。

  • アミメウマヅラハギ

    アミメウマヅラハギ

    サイケデリックな模様のカワハギ。鼻筋が通っていてイケメンだが、どこかダークな雰囲気に包まれている。

  • ハリセンボン

    ハリセンボン

    小さな頃から全身に針を纏い、怒ると水を大量に飲んでトゲトゲボールになる。ちなみに針は約350本。

  • キタマクラ

    キタマクラ

    毒を持っているばっかりに縁起の悪い名前が付いているが、ペタペタくっつくお腹で漁港に貼り付く姿は激萌え。

7月流れ藻

“流れ藻”は幼魚たちを運ぶゆりかご。7月になると関東の漁港にも多く流れ着くようになります。風によって沖から漁港に運ばれる流れ藻を目指して、風と地形を読みながら漁港を渡り歩く、謎解き宝探しのような、ワクワクする季節です。

  • トビウオの仲間

    トビウオの仲間

    枯葉のような者、蝶や蛾のような者、花びらのような者…個性豊かな真夏の海面のダンサー。

  • カワハギ

    カワハギ

    流れ藻とともに漁港に運ばれてくる魚の代表格。おちょぼ口がキュート。

  • ヨソギ

    ヨソギ

    カワハギ幼魚の群れの中に、よく見ると少し細長い子が。見つけるのはもはや「魚ーリーを探せ!」状態。

  • ウマヅラハギ

    ウマヅラハギ

    整ったフォルムの美形カワハギ。カワハギ100匹につき1匹くらいしか見つからないので、出会えたらラッキーだ。

  • ソウシハギ

    ソウシハギ

    幼少期は細長い枯葉に擬態し、成長すると個性的な模様と立派な尾びれが印象的な大型カワハギ。

  • ウスバハギ

    ウスバハギ

    アンバランスな体型に心惹かれる大型のカワハギ。興奮すると布袋寅泰氏のギターのような模様が浮き出る。

  • シイラ

    シイラ

    スポーツフィッシングで人気の海面のスピードスターは、幼少期からトビウオを追いかける積極的なハンター。

  • ハナオコゼ

    ハナオコゼ

    幼魚たちの隠れ家である流れ藻。しかしそこには、恐ろしい捕食者が身を潜めている。

  • アミモンガラ

    アミモンガラ

    怒ったおじさんのような表情が愉快な南方系のカワハギ。成長すると水玉模様のマンボウのような姿に。

  • イシダイ

    イシダイ

    流れ藻の周りに群れを作る縞々幼魚。好奇心旺盛で、自ら網に近づいてくることも。

  • イシガキダイ

    イシガキダイ

    ポソポソとした小さな斑点模様が、成長すると芸術的な石垣模様に。気性が荒い流れ藻の暴君。

  • イスズミの仲間

    イスズミの仲間

    黒地に白い模様が日光を浴びると美しく目立つ流れ藻の旅人。成長しても丸顔がキュート。

  • アイゴ

    アイゴ

    背びれに強力な毒棘を持ち、漁港の危険生物のトップクラス。でも群れで岸壁のコケをつつく様子は可愛らしい。

  • カンパチ

    カンパチ

    寿司ネタとして人気の食用魚も、幼少期は流れ藻とともに海面を漂う。幼魚は八の字模様がくっきり。

  • ブリ

    ブリ

    成長とともに呼び名が変わる出世魚。幼魚は流れ藻に付く小魚の意味で「藻雑魚(モジャコ)」と呼ばれる。

  • ツムブリ

    ツムブリ

    2本の青いラインが魅力的な流れ藻のオシャレ番長。漁港では黄色く輝いて見える。

  • ヨウジウオの仲間

    ヨウジウオの仲間

    タツノオトシゴに近い仲間。あまりにも完璧に枝に擬態しているため、言われなければ気づかず素通りしてしまう。

  • アオヤガラ

    アオヤガラ

    環境に合わせて色を変え、海藻や係留ロープに身を寄せて気配を消す漁港の忍者。

  • オキザヨリ

    オキザヨリ

    幼魚の頃は枝の切れ端のような姿で海面に浮かび、成長すると緑がかった龍のような雰囲気に。

  • オヤビッチャ

    オヤビッチャ

    漁港の四季を見つめる定住者。幼魚は流れ藻とともに漂い、成魚は岸壁のコンクリートの亀裂を縄張りにする。

  • コチの仲間

    コチの仲間

    砂地のハンター。稚魚は大きな胸びれを羽のようにパタパタ羽ばたかせて、漁港の隅に団体で乱舞する。

  • ニジギンポ

    ニジギンポ

    流れ藻とともに旅をする定番種。常に微笑みを浮かべているが、魚の皮膚をかじりとる獰猛な一面も。

  • ナベカ

    ナベカ

    黄色い体に黒い縞模様が岸壁で一際目立つオシャレなギンポ。どこか人面魚のような表情がおもしろい。

  • ヘビギンポ

    ヘビギンポ

    剽軽なひょっとこ顔で岸壁沿いをスクーターのように移動する。婚姻色が出た黒いオスもカッコイイ。

  • ヒメギンポ

    ヒメギンポ

    すまし顔にオレンジの水玉模様、尾びれは黒というファッションセンス抜群な小型種。

  • カニのメガロパ幼生

    カニのメガロパ幼生

    せわしなく泳ぎ回る遊泳期のカニの赤ちゃん。気分が沈んでいる日も、彼らのダンスを見ると自然と笑顔になる。

8月死滅回遊魚

真夏、海水温が高まるこの時期は、黒潮に乗って南の海から幼魚たちが流れてきます。彼らは、種の生息域を広げるための開拓者。冬になり海水温が下がると越冬できずに死んでしまうことから“死滅回遊魚”と呼ばれます。近年は越冬することも増え、“季節来遊魚”という呼び名のほうが一般的になっています。

  • チョウチョウウオの仲間

    チョウチョウウオの仲間

    水族館でもダイビングでも大人気の死滅回遊魚は、岸壁沿いをひらひら舞い踊る夏の漁港のアイドル。

  • キヘリモンガラ

    キヘリモンガラ

    海面で黄金に輝く真夏の宝石。成長するとダイバーも恐れる強靭な歯の持ち主に。

  • クラカケモンガラ

    クラカケモンガラ

    目と目の間に虹の架け橋。芸術家の作品のような模様が独特な存在感を放つ南方系のカワハギ。

  • ニザダイの仲間

    ニザダイの仲間

    黒、白、黄色…透け透けからレインボーまで、個性豊かな柄で足元の海を彩る草食系幼魚たち。

  • クロホシマンジュウダイ

    クロホシマンジュウダイ

    汽水域を好む南方からの旅人。兜をかぶっているように角張った頭は、正面から見ると角の生えた牛のよう。

  • オニカマス

    オニカマス

    南の海では「バラクーダ」の名で恐れられるハンター。鋭い歯が並ぶ口と瞬発力はもはや敵なし。

  • ニシキベラ

    ニシキベラ

    海藻の合間を縫うように泳ぐド派手ファッションに、他の魚を探していてもついつい目を奪われる。

  • ホンソメワケベラ

    ホンソメワケベラ

    大きな魚の体についた寄生虫をお掃除するクリーナーフィッシュ。食べられないのは彼ら特有の不思議な意思疎通。

  • オハグロベラ

    オハグロベラ

    この姿を美しいとみるか、毒々しいとみるか…一度見たら夢に出てきそうな万年ハロウィンフィッシュ。

  • ソラスズメダイ

    ソラスズメダイ

    夏の漁港に大群で乱舞する。深い青や水色など、個性豊かな青に輝く彼らの美の源は照り付ける日光。

  • ミヤコキセンスズメダイ

    ミヤコキセンスズメダイ

    淡く黄色がかった体に蛍光ブルーのラインが入る目を惹く姿は幼魚ならではのファッション。

  • キンギョハナダイ

    キンギョハナダイ

    鮮やかなオレンジ色でひらひら舞う姿はまるで海の金魚。足元にいるのに、手が届きそうなのに届かない高嶺の花。

  • ハタタテダイの仲間

    ハタタテダイの仲間

    三角形の体から長い“旗”をたなびかせ、すまし顔で漁港の中層に群れるチョウチョウウオの仲間。

  • ツノダシ

    ツノダシ

    シルエットだけでも美しい魚だが、長く伸びる背びれが陽の光を浴びると眩く輝く。どこか切羽詰まった表情。

  • ギンユゴイ

    ギンユゴイ

    白と黒のストライプの尾びれをはためかせて海面付近を泳ぐ姿から、「flagtail」の英名がつけられている。

  • ネンブツダイ

    ネンブツダイ

    お父さんが口の中で卵を守るマウスブリーダー。新鮮な海水を供給するために“念仏を唱える”姿はイクメンの鏡。

  • ヒメフエダイ

    ヒメフエダイ

    岸壁沿いの海藻の合間にちらちら見える黄色の尾びれがチャームポイント。

  • バラフエダイ

    バラフエダイ

    スズメダイの仲間のふりをして群れの中に潜み、近づいた小魚を飲み込む獰猛な潜入スパイ。

  • ハマフエフキ

    ハマフエフキ

    気分がすぐに顔に出る…いや、体の色や模様に出るタイプ。

8〜9月クラゲ

岸壁採集での特殊なチェックポイントが“クラゲ”。クラゲの毒のある触手に隠れて敵から身を守る者や、毒を利用して生きている者がいるのです。自然界のバランスや生き物のたくましさに触れ、共生関係を観察できる季節です。

  • ハナビラウオ

    ハナビラウオ

    大きな魚に襲われないように、自ら毒のあるクラゲの触手に突入していく勇者。毒をもって敵を制す。

  • クラゲウオ

    クラゲウオ

    身を守るために自ら毒のあるクラゲの触手に突入していく勇者その2。油断すると自分もクラゲにやられる。

  • エボシダイ

    エボシダイ

    クラゲの中でも特に毒性の強いカツオノエボシに寄り添い、大きな魚に襲われないように身を守る勇者の中の勇者。

  • スジハナビラウオ

    スジハナビラウオ

    クラゲに寄り添うエボシダイの仲間の中で、どちらかというと流れ藻の方を選んだ勇者見習い。

  • カイワリ

    カイワリ

    体高の高いひし形体型のアジの仲間。大きな魚に寄り添いたくて一生懸命ついていく姿がキュート。

  • ギンガメアジ

    ギンガメアジ

    ときには金ピカ、ときには銀ピカ。金属加工したような光り輝く姿から「メッキ」と呼ばれることも。

  • アオミノウミウシ

    アオミノウミウシ

    海面に浮かぶメタルバンドのロゴマーク。毒クラゲを喰らい、その毒を自分に装備する小さなエイリアン。

  • ハナデンシャ

    ハナデンシャ

    クモヒトデしか食べない偏食のウミウシ。危険を感じると背中をゴジラのように光らせる。

  • イトヒキアジ

    イトヒキアジ

    ひれから長く糸が伸びる姿は、上から見るとアンドンクラゲにそっくり。成長すると糸はなくなる。

9月枯葉&海面の旅人

落葉の季節。海面に舞い落ちる“枯葉”に擬態する生き物たちから、進化の不思議を感じることができます。さらに、大海原へ出るための旅支度をする幼魚たちも見られます。身を守るため、漂流物になりきる者と、海面のきらめきに紛れる者、その両方を観察できます。

  • ナンヨウツバメウオ

    ナンヨウツバメウオ

    これはもはや枯葉っぽい魚ではありません。魚っぽい枯葉です。

  • ミカヅキツバメウオ

    ミカヅキツバメウオ

    細長い枯葉に擬態して係留ロープにピタッと寄り添う姿はあまりにお見事。でもエサの時間は素早く泳ぐ。

  • マツダイ

    マツダイ

    漁港の隅に横になって浮かんでいるこげ茶色の枯葉。よく見ると目をグリグリ動かして小魚を狙っている。

  • コショウダイ

    コショウダイ

    幼少期は黒い木片のような姿で漂い、大きくなると縞模様と水玉模様を見事に着こなすオシャレさんに。

  • パタパタ系スズメダイの仲間

    パタパタ系スズメダイの仲間

    ぜひ正面から見てほしい。大きな胸びれを高速で羽ばたかせる姿はまるでハチドリのよう。

  • コトヒキ

    コトヒキ

    うきぶくろを振動させて“鳴く”魚。それを琴の音に例えた日本人のセンスに拍手だが、実際の音は「グゥグゥ」。

  • ヒメコトヒキ

    ヒメコトヒキ

    コトヒキよりも縞模様が直線的。気分によってコロコロ柄が変わるが、そのあたりに“姫”感があったのだろうか?

  • シマイサキ

    シマイサキ

    流線型に細かな縦縞模様という、いかにも素早そうな印象の魚。うきぶくろを振動させて「グゥグゥ」と鳴く。

  • フエダイ

    フエダイ

    黄色を溶かしたガラス細工のような透明な稚魚。育ててみないとどの種類か判断がつきにくい。

  • クロホシフエダイ

    クロホシフエダイ

    口から放射状に茶色の縞模様が伸びる。背中の大きな黒点は、本物の目を守るための魚の常套手段“眼状紋”。

  • ニセクロホシフエダイ

    ニセクロホシフエダイ

    フエダイの仲間は稚魚の頃の姿が皆よく似ているので、“ホン”も“ニセ”もあったもんじゃない。

  • ゴマフエダイ

    ゴマフエダイ

    幼少期から一際黒っぽいフエダイ。成長するとオシャレに目覚め、ひれの先がオレンジに色づく。

  • コバンアジ

    コバンアジ

    漁港海面を泳ぐメタリック幼魚の中でダントツトップの速さを誇る丸顔のアジの仲間。

  • イケカツオ

    イケカツオ

    流れ藻や浮遊物に寄り添って漂う黄色系メタリック幼魚。名前はカツオだが、アジの仲間。

  • ササウシノシタの仲間

    ササウシノシタの仲間

    海面に舞い降りた桜の花びら。それがもし泳ぎ出したら、きっとササウシノシタの仲間の稚魚だ。

  • ウシノシタの仲間

    ウシノシタの仲間

    小学校の理科の教科書で見ましたよね、こんなの。そうです、ゾウリムシです。ちがいます。

  • クエ

    クエ

    「クエ」っていうくらいですから、それはそれはよく食べます。岸壁に住み着く大食漢。※由来は異なります。

  • カエルウオ

    カエルウオ

    岩や岸壁のコケを食べ続ける掃除屋。そのまま漫画のキャラクターになりそうな正面顔がとっても愉快。

10月秋風

秋の天候は気まぐれ。時折強い“秋風”が吹きます。この時期に漁港で多く見かけるのが、ずんぐり体型の幼魚たち。丸々とした体に小さなひれの、いかにも泳ぎが苦手そうな子たちが、風に流されて漁港の角にたまっています。

  • サザナミフグ

    サザナミフグ

    秋風に吹かれて漁港の角に打ち寄せられる泳ぐ黒豆の代表。真っ黒な姿をよく見るとお腹にうっすら白い斑点が。

  • ワモンフグ

    ワモンフグ

    “泳ぐ黒豆”ことサザナミフグ20匹に1匹くらいの割合で、少し違和感のある子が。それはワモンフグかも。

  • スジモヨウフグ

    スジモヨウフグ

    漁港に黄色がかった黒豆が浮かんでいたら、よく観察してみよう。尾びれの縁が少し黒ければスジモヨウフグだ。

  • ミナミハコフグ

    ミナミハコフグ

    立方体の体に黒い斑点。まるで泳ぐサイコロのような姿は、目の位置を分からなくするための防衛ファッション。

  • ハコフグ

    ハコフグ

    黒い斑点の間に白や水色の点が混じるハコフグの幼魚。硬い骨格とパフトキシンという毒で身を守る。

  • シマウミスズメ

    シマウミスズメ

    SF映画に登場する宇宙船のようなハコフグの仲間。攻撃的な角とおちょぼ口のすまし顔とのギャップがたまらない。

  • コンゴウフグ

    コンゴウフグ

    いびつな箱のような体に、コショウを振ったような小さなまばらな黒点。成長すると立派な角が生えてくる。

  • クルマダイ

    クルマダイ

    ここまで目力が強いと、目が大きいというより目から体が生えているように見えてくる。時々でる大あくびに注目。

  • キントキダイの仲間

    キントキダイの仲間

    暗い場所を好む静かなハンター。水中で停止する才能に関しては、彼らの右に出る者はいない。

  • カサゴの仲間

    カサゴの仲間

    透き通った体に大きな胸びれを羽ばたかせる稚魚は、ほんの数日でどっしり着底するカサゴに早変わり。

  • セミホウボウ

    セミホウボウ

    チュンとした口で、底面をてこてこ歩く姿はどこか小鳥のよう。いろんな角度から観察して楽しい小動物系幼魚。

  • ニセクロスジギンポ

    ニセクロスジギンポ

    ホンソメワケベラそっくりな姿で魚に近づき、お掃除すると見せかけてうろこやひれをかじりとる策士。

  • テンクロスジギンポ

    テンクロスジギンポ

    この微笑みに騙されてはいけない。魚のうろこをかじりとる獰猛な本性を隠している。

  • ムラサメモンガラ

    ムラサメモンガラ

    金ピカボディーに「く」の字模様の輝く稚魚は、成長するとアート作品のような独創的な柄に。

  • シラコダイ

    シラコダイ

    学名に「ニッポン」、英名に「ジャパニーズ」が入るのも納得の、侘び・寂びを漂わせる日本的美魚。

  • イットウダイの仲間

    イットウダイの仲間

    夜の岸壁沿いで等間隔に姿を現す、ソーシャルディスタンスのお手本のような魚たち。鮮やかな姿は絵画のよう。

  • ヒメセミエビ

    ヒメセミエビ

    岸壁沿いで大きな目を光らせている奇妙なエビ。上から見るとセミ、正面から見ると除雪車か地底怪獣のよう。

  • ゾウリエビ

    ゾウリエビ

    もはやエビには見えない、勝手に歩く草履。成体も十分面白いが、同じ姿で透け透けなニスト幼生は必見。

10〜11月仮装

晩秋、海面に浮かんでいた枯葉や流れ藻が少なくなり、生き物たちの身の隠し方が変わります。ある者は透明になり、ある者は岩に化け、またある者は瞬時に色を変える…進化の末に身に着けた、生き物たちによる“仮装”大会の季節です。

  • ハナミノカサゴ

    ハナミノカサゴ

    綺麗な花には毒がある。ついつい触れたくなるけれど、背びれの毒棘は強力なので見るだけにしましょう。

  • キリンミノ

    キリンミノ

    夜の漁港にひっそりと貼り付いている姿は、岩壁に咲く花のよう。尾びれの付け根の「T」模様が特徴。

  • カミソリウオの仲間

    カミソリウオの仲間

    ほぼ海藻の切れ端そのもの。これ以上の完璧な擬態があろうか?仮装コンテストなら確実に優勝するだろう。

  • イソカサゴ

    イソカサゴ

    悪いことをしてもつい許してしまいそうな無垢な正面顔がたまらない。鮮やかな赤も岸壁沿いでは溶け込む。

  • コクチフサカサゴ

    コクチフサカサゴ

    オーロラを抱くような目はまさに宝石。岩に溶け込むまだら模様にフサフサ顔のチャーミングなカサゴ。

  • レプトケファルス幼生

    レプトケファルス幼生

    “のれそれ”の名で食用にもなるウナギ目の稚魚。透明すぎてバケツの中でも見失う完璧なステルスファッション。

  • ミミイカの仲間

    ミミイカの仲間

    ずんぐり体型で“耳”をパタパタさせて泳ぐ愛らしいイカ。砂地に潜って足で頭に砂をかける仕草は悶絶もの。

  • コウイカの仲間

    コウイカの仲間

    眠そうな目とキュッとすぼめた足が可愛らしい泳ぐ宇宙船。瞬時に体の色を変えることができる忍術遣い。

  • ヒメイカ

    ヒメイカ

    外套長1cmでほぼ大人の小型イカ。流れ藻に付いて漂うため、先端が物にくっつく構造になっている。

  • シャコの仲間

    シャコの仲間

    アリマ幼生と呼ばれるシャコの赤ちゃん…だと言われているが、おそらくこれはバルタン星人に成長するだろう。

  • ワレカラの仲間

    ワレカラの仲間

    ホラー系アニメによく出てくる、ガシャガシャ動くオバケの木。あれの作者はきっとワレカラを見たのだろう。

  • ミツボシクロスズメダイ

    ミツボシクロスズメダイ

    黒地に白い点、シンプルな模様のスタイリッシュなスズメダイ。目はいったいどこに?

  • ヒメテングハギ

    ヒメテングハギ

    気分次第でまだら模様にもなるし無地にもなる。成長するとユニコーンのようにおでこから角が伸びる。

12月深海

海水温が下がり、浅瀬と深場の温度のバランスが変わるこの季節。普段は滅多に見られない“深海”生物たちが浅瀬に現れます。敵の少ないこの時期に浅瀬を漂い、プランクトンを食べて成長して、深海へと下りていくのです。

  • ユキフリソデウオ

    ユキフリソデウオ

    深海のビューティーコンテスト優勝。天女の羽衣のように広がるひれが極美なリュウグウノツカイの親類。

  • ヒメクサアジ

    ヒメクサアジ

    アジと名が付くが、リュウグウノツカイと同じアカマンボウ目の深海魚。腹びれの広がりがとても美しい。

  • リュウグウノツカイ

    リュウグウノツカイ

    見つかるとニュースになる幻の深海魚も、幼魚の頃は実は足元にいる。大きさによってひれの構造が異なる。

  • テンガイハタ

    テンガイハタ

    リュウグウノツカイを短くしてひれをゴージャスにしたような美しい深海魚。しかし目は笑っていない。

  • アカグツの仲間

    アカグツの仲間

    これぞ天然のゆるキャラ。風船に包まれたような、世界初記録の激レア稚魚。成長すると赤い体で海底を歩く。

  • ハダカイワシの仲間

    ハダカイワシの仲間

    触れるとすぐにうろこが剥げてしまうデリケートな深海魚。カクカクした気になる動きで夜の漁港を駆ける。

  • ワニギスの仲間

    ワニギスの仲間

    頭から羽が!?メルヘンの世界から飛び出してきたような奇抜な姿をした稚魚。成長すると“羽”は消える。

  • ツボダイの仲間

    ツボダイの仲間

    トゲだらけのごっつい頭で身を守る深海稚魚。成長すると壺を横倒しにしたような小顔の可愛らしい魚に。

  • ダイナンウミヘビ

    ダイナンウミヘビ

    泳ぐねずみ男。砂から顔を出して通りがかりの生き物を捕食する彼らは、稚魚の頃からハンターの風格を漂わせる。

  • タチウオの仲間

    タチウオの仲間

    まるで泳ぐ日本刀のような銀ピカのタチウオは、たった2cmの稚魚でも既にギラギラ輝いている。

  • タルマワシの仲間

    タルマワシの仲間

    サルパの中身をくり抜いて子育て用の家として利用する深海の甲殻類。見た目も生き方もエイリアンだ。

  • ダルマガレイの仲間

    ダルマガレイの仲間

    目がまだ体の両側にあり、普通の魚のように縦になって泳ぐ時期の深海性カレイの稚魚。透明なガラス細工のよう。

  • ホウズキイカの仲間

    ホウズキイカの仲間

    自分の影を極限まで消そうとした結果、内臓を常に直立させる手ぶれ防止機能を備えてしまった驚異の深海イカ。

  • サイウオの仲間

    サイウオの仲間

    仙人のように長~い“あごひげ”が特徴の謎多きタラ目の魚。海面を泳ぐ姿は見ていて心配になるほどぎこちない。

  • チゴダラの仲間

    チゴダラの仲間

    短い1本の”あごひげ”がチャーミングなタラの仲間の稚魚。頭でっかちな姿は深海のオタマジャクシのよう。

  • カナガシラの仲間

    カナガシラの仲間

    黄色がかった体に先の尖った胸びれをもつホウボウの仲間の稚魚。成長すると目が宝石のように輝く。

  • ハチ

    ハチ

    黄色と黒のストライプの胸びれを花火のように広げ、顔には「入」模様、体には3本の筋というオシャレさん。

  • ムツ

    ムツ

    冬の漁港に団体で現れる深場の稚魚の代表格。成長すると塩焼きでおいしい食用魚に。

  • マトシボリ

    マトシボリ

    背びれには立派な的模様、目の周りにはカメラの絞りのような模様を持つテンジクダイの仲間。

  • カニのメガロパ幼生

    カニのメガロパ幼生

    冬に現れるカニの浮遊期幼生は、角が生えていたり黄色いお饅頭だったりと個性豊かでとても愉快。

  • エビのゾエア幼生

    エビのゾエア幼生

    長い角に扇子のような尾びれを持つカッコイイ者から、飛び出た目でモシャモシャ動く宇宙人まで。

  • カメガイの仲間

    カメガイの仲間

    沈んでじっとしているな、と思ったら突然驚異の運動量で羽ばたき始める愉快な泳ぐ巻貝たち。

  • ハダカゾウクラゲ

    ハダカゾウクラゲ

    ゾウの鼻のような吻をクニクニ動かしながら優雅に泳ぐ奇妙な生物。クラゲではなく巻貝の仲間。

番外編神出鬼没の珍生物

長年岸壁採集をしてきた中には、どんなタイミングで現れるのか、いまだに説明できない生き物がいます。いろいろな季節にひょっこり現れる者、1度しか出会ったことがない者、種類がわからない者…謎多き珍生物たちをご紹介します。

  • アオイガイ

    アオイガイ

    貝殻の船に乗って漂っているようなメルヘンな雰囲気のタコ。殻は自分の分泌液で作った子育て用ハウス。

  • アミダコ

    アミダコ

    サルパの中に入って漂う変わった生態のタコ。その姿は毒クラゲのように見えたが、身を守るための擬態だろうか?

  • フィロソーマ幼生

    フィロソーマ幼生

    イセエビやセミエビなど食用としてよく知られるエビたちも、赤ちゃんの頃はエイリアンのような姿をしている。

  • ヒメの仲間

    ヒメの仲間

    深海の美しいお姫様も稚魚の頃は透明で無垢な姿。でも目には黄緑のアイラインが光り、オシャレには目覚めている。

  • アオミシマ

    アオミシマ

    体が蛍光グリーンに光るずんぐり幼魚。小さくても顔は鬼瓦のように厳つく、飾っておいたら魔除けになりそうだ。

  • チワラスボ

    チワラスボ

    キバの生えた大きな口に小さく退化した目という姿がエイリアンのよう。寝転んでエサを食べる姿がかわいい。

  • ドチザメ

    ドチザメ

    体を大きくくねらせて海藻の間を優雅に泳ぐシルエットは、小さくても海のスターの風格。

  • アカエイ

    アカエイ

    成魚のミニチュアのような姿でぺチペチ泳ぐキュートな幼魚。いっちょまえに毒を持つので触らないように。

  • ハクセイハギ

    ハクセイハギ

    なかなかお目にかかれない南方系のカワハギ。水玉模様は成長とともにドーナッツ状になり、最後はなくなる。

  • ノコギリハギ

    ノコギリハギ

    一生他人のふりをして生きるカワハギ。そっくりなシマキンチャクフグは毒を持つので捕食されない。

  • メガネウマヅラハギ

    メガネウマヅラハギ

    成魚はよく知られているが、幼魚の姿は誰も見たことがなかった。育ててびっくりの変貌ぶり。

  • サラサハギ

    サラサハギ

    銀色メタリックな体に控えめな黒い斑点がポソポソと入る、とても珍しいカワハギの幼魚。

  • ツラナガハギ

    ツラナガハギ

    バランスの整った美形のウマヅラハギに対して、妙に面長なツラナガハギ。斜め縞模様も個性的だ。

  • モンガラカワハギの仲間

    モンガラカワハギの仲間

    キヘリモンガラのようだけど、どこか違和感を覚えた黄金稚魚。育てても結局種類がわからなかった。

  • キンチャクダイの仲間

    キンチャクダイの仲間

    おはじきのような円くて平たい姿の稚魚。この仲間は稚魚の資料が少なく、育ててみないと種類がわからない。

  • ウナギギンポの仲間

    ウナギギンポの仲間

    細長い体に頭だけぷっくり大きな不思議なバランスの稚魚。目の上が青く輝いてとても美しい。

  • コバンザメの仲間

    コバンザメの仲間

    大きな魚の体にくっついてエサのおこぼれをもらうコバンザメは、幼魚の頃から頭に立派な“小判”を持っている。

  • カシワハナダイ

    カシワハナダイ

    鮮やかなオレンジ色にピンと立てた背びれがカッコいい稚魚。1か月半育ててようやく種類が判明した。

  • ハリナガズキンの仲間

    ハリナガズキンの仲間

    魚なの?エビなの?そもそも生き物なの??構造を理解するのに時間がかかりそうな夜の漁港の不思議生物。

  • サフィリナの仲間

    サフィリナの仲間

    青く輝いたかと思うと突然姿が見えなくなる。光の反射を巧みに利用して生きる小さなステルス生物。

  • マダラウミフクロウ

    マダラウミフクロウ

    丸まっても、這っても、落ちても、いちいち愉快なウミウシ。マダラウミカネゴンに改名してほしい。

魚たちのさらに詳しい情報が満載!

本が出ました!

「ときめき×サイエンス」シリーズ④ 岸壁採集! 漁港で出会える幼魚たち

著・写真:鈴木 香里武
単行本(ソフトカバー):188ページ
出版社:ジャムハウス

本の紹介

●網とバケツがあれば手軽に採集できる「岸壁採集」の楽しみ方を徹底解説

●身近な魚から珍しい深海魚まで、200種以上もの魚を写真入りで紹介!

●泳いでいる映像を見られる動画図鑑へのアクセスQRコード付き

●全てふりがな付き

本の詳細を見る

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